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暑い夏と汗に気を付けたい!高温多湿時の腕時計の取り扱い

腕時計は暑さに強い?夏場における腕時計の留意点

例年暑さの厳しさが増すなか、夏場における腕時計の取り扱いに関するご質問が増える季節でもあります。
ご承知のとおり、腕時計はデリケートな精密機器である以上、湿気や水分、強い衝撃や磁気などを避けることが大前提となりますが、この暑い夏場の季節においては、どのようなことに気を付け、取り扱えば良いでしょうか?

今回は、そんな暑い夏場に気を付けたい腕時計の取り扱いについてご紹介します。

 

夏場に気を付けたい腕時計の取り扱い

1,汗などによる湿気に注意する
1,汗などによる湿気に注意する
高温多湿な環境は、腕時計にとっても過酷な状態と言えます。
特に湿気においては、知らず知らずに時計の内部機構の錆を進行させますので、リューズの取り扱いなどは特に留意する必要があります。

また、夏場は汗もかきやすく、時計を身につける腕周りも湿度が高くなりがちですので、定期的に腕から外して風通しのよい場所で乾燥させたり、リューズがしっかりと締まっているかを確認する、裏蓋のネジやボタン・リューズを小まめに拭くなどの心がけが重要です。
 
2,高温となる車内などに長時間置くのはNG
2,高温となる車内などに長時間置くのはNG
炎天下の駐車場などに停めた車の車内は想像を超えるほど高温となり、人の命の危険すらあることはご承知のとおり。そんな高温となる駐車中の車内に時計を置きっぱなしにすることは、時計の寿命を縮めるだけでなく、故障原因になることはご想像のとおりです。

一般的な腕時計は、0~40℃くらいの環境で使用されることを前提としており、炎天下で使用しているぶんにはさほど影響はありませんが、70度~80℃ちかくにもなる車内に放置となると、時計内部の機械油などが揮発したり、劣化したりするので、短時間んでも注意が必要です。

 
3,紫外線によるパッキン劣化に注意
3,紫外線によるパッキン劣化に注意
ゴム製のパッキンが劣化する一番の要因は紫外線。
裏蓋などに使用されている防水性の高いゴムパッキンは、基本的に直接紫外線を浴びることはありませんが、経年劣化を早める可能性はあります。

また、紫外線によって文字盤が劣化したり、剝がれたりといった可能性もあるため、末永く使い続けたいのなら、できる限り炎天下での長時間使用は避けた方が良いでしょう。

 
4,ダイバーズウォッチでも海やプールなどの水中利用は避ける
4,ダイバーズウォッチでも海やプールなどの水中利用は避ける
夏と言えば海やプールといったマリンスポーツも活発化してくると同時に、ダイバーズウォッチの需要も増えてきます。せっかくダイバーズウォッチを買ったなら、時計を付けたまま海やプールに入りたくなるのが心情ではありますが、ダイバーズウォッチと言えど、その防水性については完全ではないケースもあり注意が必要。

特にある程度年数が経過している個体は、その防水性が低下している可能性もありますし、リューズの締め忘れによる内部への浸水といったケースも多々あります。その他、海であれば塩分、プールであれば塩素、といった感じで、浸水以外の要因で時計を痛めてしまう可能性もあるので、できれば水中利用は避けた方が良いでしょう。

クオーツにせよ機械式にせよ、腕時計は精密機械ですので、大切な時計は季節問わず快適な環境で利用することで長持ちさせることができます。

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